SUZUMODE

当時ちょっと問題児めいた子がおりまして。「いやな授業があると、上履きのままどこかに逃げてしまう子がいて、一度や二度じゃないんですね、それが。私はそれが理解できなかった。我慢できないというのが理解できなかったんですね。みんないやなことをたくさん抱えているのに、そうやって逃げて、みなを心配させたり騒ぎを起こしたり。当時学級委員だったから、そういう子にも優しく接するのが当たり前だと思われていたんでしょう。先生があたしをひとり呼び出して言いました。

「あなたがちゃんとしなくてどうするの」

けど、理解できないし、保護者じゃないし、そういう役割押しつけられたことにムカついたから先生に言い返した。

「あたしだって嫌いな授業ある。逃げたいこともたくさんある。だけど我慢してがんばってる。みんなそうだと思う。どうしてアノ程度のことで逃げたり騒ぎを起こしたりするのか理解できないし、あたしがちゃんとするってどういうことかわからない」

先生は黙ってしまいましたね。

今なら個体差というものを十分理解しているけれど、当時はわからなかった。まぁあたしが学級委員だからその子を養護すべきだったかどうかということについては、未だに「!?」だけど、そういう役割も担うものであったとするならばそうすべきだったんでしょう。もともとやりたくてやってたものじゃないとしても。

話はそれましたが、この男性が大衆の面前で侮辱されたことをヨシとしたからといって、他がOKかというと絶対そうじゃないということを言いたいのでありました。そうされることを念頭において出て行くならいいけど。

で、いきなり人前で容姿の欠点を口にするというのは小学生レベルだなぁ。小学生だんすぃの集まり？　あたしもよく「ブス！」なんてののしられたけど、それとまるで変わらん。他人を侮蔑して笑いをとるというのも、笑いの中では最低ランクだよね。言われた本人はむしろ楽しんだということだけど、大人になっても小学生レベルってのはとても残念な人たちだなと感じました。