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2004年06月05日

勇気を見せられるとステキに見えるのは本当

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夕べは話題の「電車男」を一気に読破。
確かにこういうシチュエーションがきっかけだとわかる気がする……と思った。

かつてまだOLだった頃、かなり混雑した電車の中で、不幸にも酔っ払いジジィに遭遇したことがある。たまたま座れたシートの隣が酔っ払った居眠りジジィ。ただ眠っていてくれればいいものを、こちらに全身で倒れこんでくるわ、膝というか、腿の上に手を乗せてくるわで大迷惑。

当初は黙って手をつかんで相手の膝に置きなおし、反対側に押し返すなどの抵抗を試みたが、何度抵抗してもジジィは倒れてくる。しかも「何するんだ!」と文句を言いながら、わざと寄りかかっては手を乗せてくる。というか、しがみついてくる状況に等しかった。さすがに黙ってはおれず、「いい加減にやめてくださいよ!」といいながら押し返したところ、起きたジジィは悪態をつき始め、なおもわざと倒れこんでくる。席を立ちたいがそんなスペースもなく、途方に暮れていたわけだ。

こういう状況だと、周囲は

・寝てるふり
・とりあえず息を殺して状況を見守る
・気づかない振りをしながら横目で状況を見守る

というパターンが多いのだろうが、そんなとき近くに居た二人組みの男性のうち1人が

「ジジィ、いい加減にやめろよ!」

と言ってくれた。しかしジジィは動かない。すると彼はジジィの腕をつかんでシートから引き剥がし、立ち上がらせた。その間もジジィは分けのわからない悪態をつき続けるが、彼は「わかったからもうよせ!」と言って出口付近に移動させてくれたのだ。すると丁度電車は次の駅のホームに到着。ドアが開くなりジジィはこちらを振り返り、まるでこちらが悪いかのごとく、最後っ屁のような悪態をついて去っていったのであった。

すかさず「ありがとうございました。助かりました」と頭を下げると、「いや、いいです…」と男性。結局それ以上何も起きなかったわけだけど、確実にその男性が頼もしく輝いて見えたことは間違いないのだ!!

仮に彼がキャバクラでモミモミしてきた帰りだろうが、エロゲーが大好きだろうが、二次元ギャルに萌え萌えだろうが、目の前で見せてくれた勇気ある行動が印象のNo.1である。もし後からいろんな素性がわかったとしても「それでも本当は勇気あるステキなところがある男性」として好印象のほうが残り続ける可能性が高い。

と思う……たぶん……たぶんね(笑)

少なくともこの話の主人公は、出合った相手がいい子でよかったし、お礼を送ってきたのがおばちゃんじゃなくてよかったという運にも恵まれていたかもしれないけど、とにかく勇気を出して正解だった。

逆に、普段はきわめて男らしくさわやかな好青年に見えていた人が、とんでもない俗物に見える瞬間もある。

これまたOL時代、別の会社のオヤジにされたセクハラについて悩んでいたために相談に行ったところ、「これでやっと女として認められたってことか!アハハハハ」と笑った上司がいた。仕事上の必要最低限の会話以外、二度と口をきくまいと心に誓ったね。

人はなかなか中身がわかんないもんなんだよねぇ。

投稿者 suzumari : 2004年06月05日 20:44

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