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2004年02月01日

人体の不思議展

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外だけね

ぐわー!行って来ました話題の人体の不思議展。しかも今日が最終日だし。とにかくすごい人だった。。入場するまでに2時間。「忍耐の不思議展」だった。

外だけね入場用の列に並んでいるとき、後ろにいたのは高校生らしいカップル。その男の話ときたら、小学生みたいでびっくりした(爆) 列で見かける太った人と禿げた人の数を数えている。「おっ!3デブー1ハゲーだぞ。おっ、また1デブー。合計4デブーと1ハゲーだ。」しばらく彼女にちょっかいを出す。彼女にさわりたくて仕方ないらしい。そうこうしているうちに列が進む。すると彼が言う。「しまった!数えるのわすれてた。さっきまでで大体6デブー1ハゲーだったぞ」そしてこういう。「みんながもっと間隔を詰めれば前に進むんだ」
ある女性を見た彼は小声でこうも言う。「すげー。。デブはさぁ、肩幅が違うんだよなぁ。こうさ、丸いんだよ」

なぁ、、、彼女よ…男は選べ!

ま、その高校生ももしかしたら将来「1ハゲー」の仲間入りするかもしれないけどね。しかもデブーでさ、1オイリーかもよ(笑) でもっておい!男!、おまえ本当はこの展示会には興味ねぇだろ?(笑) ただ一事が万事この調子の話がいやおうなしに聞こえてくるので、うんざりしてiPodに逃げた。しかしこういうときに限ってバッテリー切れ寸前。

蛇行するながーーーい列で何度かすれ違う人々がいる。途中で喧嘩したと思われるカップルがいた。最初見かけたときは隣同士で2列だったが、次にみたら女が先を歩き、男が後ろ。しかも黒いミニスカに黒いブーツ、白いフェイクファーみたいなハーフコートをきたマツゲぎんぎんの女の顔ときたら、「マジむかついてるんですけど!」って書いてあった。男の顔には「好きにしろや」と書いてあった気がする。2回目にすれ違ったときも同じ状態で、二人は無言だった。「こんなに並ぶなんて聞いてなかったんですけど!しかも寒いし!!」とか言われたか?>男(苦笑)

この展示会の最大の特長は、展示されている標本すべてがホンモノっつーことだ。つまり死体だらけ。すべて献体によるものらしい。切り刻まれたりスライスされたり分解されたりしたものがケースに陳列されており、それをみんなで群がって見るのだ。あまりの混雑に、なかなかケースにたどり着けない。

子供は大人の隙間に無理やり分け入って突入し、果てに「いたいー!みえないー!進まないー!」と叫んでいる。見栄えのいい一見人のよさそうなキレイ系のカノジョは「なんかさー後ろからぐいぐい押されるんだもん」と彼に訴えつつ、そばの人をひじでグィグィ小突いている。こえ~。なんか腰に密着するなぁ暑苦しいなぁと思って振り向くと、輪切りを見るための列で、やたら接近&密着したおばさんの突き出たお腹がぴったりとあたしの体に。「いくらなんでももう少し距離をとってほしい…」とわずかに前に出ると、さらにおばさんはくっついてくる。彼女の腹のあたり具合が気持ち悪いんで、仕方なくさりげなく前に行って貰う(-_-;; 全身の輪切りは圧巻。厚さにして2cm~3cmなので、少し離れたところから見るとまるでトーストしたフランスパンのよう。太もものあたりはまさにステーキといった感じ。そして胴体ではみっしりと詰まった内臓が印象的。

「本日は最終日で大変混雑しておりますので、ご覧になった前の方は後ろの方にお譲りくださいー!」 とスタッフが絶叫するも、だーれも耳を貸さず(爆) 混雑してるがゆえに、一度ケースの最前列をゲッツしたら、なかなか動かないのだ。目線の高さになるように陳列すればいいのになぁ。とにかくみんなケースにかぶりつかないと見られないからねぇ。

部屋はROOM1からROOM3まで分けられており、最後のROOM3では「触れる」コーナーも。「脳の重さを体感する」というコーナーでは人間の脳の標本(?)を実際に持たせてもらい、重さを実感するのだ。その列で、後ろにいた年配のご夫婦の旦那さんがこういう。

夫「自分の脳の重さを量ってくれるんだって」
妻「あら、”からっぽです”って言われたりして(笑)」

わりとすんなり進む列に対して旦那さんが不思議がる。「早いなぁ~そんなに簡単に計れるのか」 計らないっちゅーの(笑)

最後に触れる人体標本が。群がる人々に触られまくる(ホンモノの)標本。あたしも触ってみたが、硬めのゴムって感じ。背後に回ると股間にぶらさがっているものが(爆) 献体して医学に貢献している「彼」に敬意を表し、その大切なモノを触るのは諦めた。

この展示会ではぶら下げていらっしゃる方が多いのが印象的だったなぁ。でも3体くらいだったか、女性の標本も。みんな普通の(男性)標本のときは筋肉やら血管やら神経やら内臓やらを見て「ほー」とか「へー」とか「すげー」というんだが、女性の標本のときだけ妙に視線が一点に集中しているのは、これまた人体の不思議さのなせるわざか。

最後に出口前にグッズショップがあった。骸骨のストラップなんて特に珍しくもないなぁとおもいつつ眺めていたら、ヘンなものが1本あった。それは「胃のボールペン

胃のボールペン

あまりのなさけなさに買うことにした。すると隣にいたおじさんが子供に向かってこういっていた。

「おっ!脳のボールペンだぞ」

おじさん、もう一回並びなおしたほうがいいかもよ…と思ったのであった。

とにかくつかれた。駅についてから再び電車に乗るまで座るところなんてどこにもないし。これはもっと早くでかけるべきだった。もっと早く、しかも平日の午前中に。
展示物に添えられた解説文なんて読んでる時間なかった。ケースの一箇所をゲットして眺めるのがせいぜい。前の人がやっとどいたと思ったら、その隣にいた人がスライドしてきてあっという間に埋め尽くされちゃうっていうのが現実。もうグイグイの押し合いへし合い。献体者たちの魂は、この人々の様子を見てどう思ってるかしら、、なんてちょっと考えてみたりして。

今何が一番脳に焼き付いてるかといえば、正常な人の肺 vs 喫煙者の肺 かなぁ~。
黒かったなぁ~。

帰宅するとちょうどFOXでX-FILEがやっていた。生きたまま全身の皮をはがされるという猟奇事件。普段ならうわあ~と思うところだが、さすがにアレだけの標本を見たあとだったので、ぜんぜん!

投稿者 suzumari : 2004年02月01日 17:21

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コメント

かなり笑った。人体は不思議だけど、よく考えりゃ、みんなが1つづつ持っているわけで、自分の方がもっと不思議ってことなのね。これからの変な人物を描写してねー。面白すぎる。

投稿者 の : 2004年02月02日 13:57

生きた人間の観察のほうが面白いよねー(笑)

標本で見る脳みそは似たりよったりだけど、
その中で行われてること…
つまり神経の伝達によって引き起こされている感情や行動はみんな違うわけで、
あのおばさんはどうして並ぶときあんなに前の人に密着するんだろ?とか
押されるからと小突き返している女に愛を語っている男がいる事実、とか
デブとハゲの数を数える男が大好きな彼女の存在、とか
そういうのも考えてると面白い(笑)

大勢集まるといろんなことがおきるから
全体的に「人間の不思議展」になっとった気がする。

投稿者 ま : 2004年02月02日 18:29


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